日本製鉄が米USスチール買収計画でトランプ大統領の承認を得られた場合の投資について、巨額の積み増しを検討していることがわかった。ロイター通信によると、買収後の投資額は従来の5倍強の140億ドル(約2兆円)で、新しい製鉄所の建設費を含む。買収計画をめぐるトランプ氏の判断期限が6月5日に迫っており、承認に向けた「最後のアピール」の一環とみられる。
ロイターが19日に報じた。140億ドルは、新たな製鉄所への40億ドルの投資を含むとしている。買収後の投資について、日鉄はバイデン前政権時に、老朽化した設備の改修などに27億ドルを充てると表明していた。今回の計画で、USスチールを成長軌道に乗せていくための設備投資を新たに盛り込んだもようだ。
日鉄のUSスチール買収計画…